カテゴリ:アレ( 7 )

遥かなりし星の彼方へ

あの人は無銭飲食しかしていないはずなのですがにトラックバック。

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ふいにあたしを襲ってきた悲しみはなぜかって言えば
それはこんな一文を目にしたからで

「すべての名探偵諸氏は、北へ進路を取れ!!!」

それは東京メトロの地下通路で一文字一文字があたしの頭の大きさくらいの
フォントでプリントされたポスターで、あたしの頭の中で
がんがんわめいているみたいだった。

もちろん、あたしが悲しいのはあたしが名探偵に他ならないからだし、
あの人もボルシチもあきらめて北へ進路を取るのが正しい、って
誰よりもあたし自身の本能が強くささやきかけていたし、
でも何が悲しいってあたしはまた、あの半蔵門線と対決のときを迎えてるってことで

「すべての名探偵諸氏は、北へ進路を取れ!!!」

その言葉はあたしの頭の中でいとも容易く組み替えられて
本来のメッセージがネオンサインみたいにぴかぴか瞬いていた。

「すべてのめいたんていしょしは、きたへしんろをとれ!!!」



「きしめんのいしょはしろ!てれをすて、たいたんへとべ!!」



「きしめんの遺書は白!  照れを捨て、タイタンへ飛べ!!」


あたしの携帯の緑のライトが息づいている。
見なくてももうわかっている。
きしめんからのメール…それは遺書。

あたしは静かに十字を切った。
あの人…あの日ボルシチを食い逃げしたあたしが道中を共にした男。
きしめんを無銭飲食した彼をあたしはきしめんと呼んでいた。
きしめんは知っていたのだ。
あたしが密かにきしめんを疑っていたことを。

あたしはきしめんの嫌疑を晴らすために飛ぶ。
今ならまだ間に合う。
この「遺書」というタイトルのメールを胸に抱いて。

北へ…。それは北海道なんて生易しい北ではないのだ。

あたしの目的地、それはタイタン…。

■□■□■□■【アナグラム・リレー企画=第一回ぷち清水賞テンプレ】■□■□■□■□■  
【ルール】
 リレー式トラバ企画です。
 前の参加者の記事の中から任意の一文を選び、それをアナグラムしてください。
 アナグラムで得られた一文をもとに

 「「脱獄不可能」と呼ばれる警戒厳重な刑務所。
  その牢獄に長年繋がれている謎の人物の正体とは!?」

 という謎に迫ってください。
 記事はひとつ前の参加者の記事にトラバしてください。
 分岐は不可とします。万一、二つトラバが重なった場合は先にトラバされた記事のほうを優先してリ

レーしていきます。
 (もう一方の記事からリレーを続けることはしませんが、その記事自体は参加とみなします。)

 参加条件は特にありません。
 同一人物がひとつもしくは複数のブログで何度参加しても可とします。
 ただし、自分自身が書いたものをリレーするのは別ブログからでも不可とします。

 企画終了条件は
 記事が20リレーするか、もしくは企画者が終了宣言をした時です。

 審査は特にありません。
 企画元が気に入った作品はまとめ記事で大々的に讃えます。

 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。

 企画元 やみくもバナナメロン http://nightegg.exblog.jp/
 企画協力 オアフ党 http://ishio.exblog.jp/
 お題原案 ぢぇみにのBlog[Evolution III] 

http://jemini.exblog.jp/4742069
 たぶん総元締 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/

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これまでの経緯
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by Ks_trunk | 2006-12-11 22:23 | アレ

自己実現に向けての第一歩

むしろマヨネーズでありたい。

もはやそれは自分の中ではゆるぎなかった。
抽象的意味においても具象的意味においても自分はマヨネーズにまちがいなかった。

であるならば、マヨネーズのなかでも突出したマヨネーズでありたい。
マヨネーズたるもの、それを望んで何がいけない?
自分が直面したマヨネーズ的命題は困難に見えて、
しかしどれも克服可能であると思われた。
なぜならこの世のすべての真理はマヨネーズの中にあるのだから。
というか、むしろこの世がマヨネーズそのものなのだ。

今日はチューブに納まること。
それを何よりも優先して行ないたいと思う。強制はしない。



君もまた、マヨネーズである。
その事実に一刻も早く気付かれんことを。



777777777777777以上。
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by Ks_trunk | 2006-05-22 21:58 | アレ

キュウリから山芋・リスペクト(3分クッキング編)

ではまずキュウリを粗めの千切りにします。
次に山芋も粗めの千切りにします。

ポン酢で和えてきざみ海苔を散らします。

しかる後に箸で山芋だけをつかみこちらの器に移してます。
また山芋をつかみこちらの器へ。
また山芋をつかみこちらの器へ。

山芋をすっかりより分けることができましたでしょうか?

そうしましたらこの器の山芋を
もとのキュウリの器にあけてください。
そしてまた、全体をよく和えます。

ポン酢で和えてきざみ海苔を散らします。

しかる後に箸で山芋だけをつかみこちらの器に移してます。
また山芋をつかみこちらの器へ。
また山芋をつかみこちらの器へ。

山芋をすっかりより分けることができましたでしょうか?

そうしましたらこの器の山芋を
もとのキュウリの器にあけてください。
そしてまた、全体をよく和えます。

しかる後にまた、箸で山芋だけをつかみこちらの器に移してます。
また山芋をつかみこちらの器へ。
また山芋をつかみこちらの器へ。

しかる後にまた山芋をコチラの器に戻し、
そうこうしているうちに山芋は自然に崩れてその体を失い、
器の中心にカオスが渦巻きます。
今がチャンスです。

さあ、そのヘソの部分。そこが「るつぼ」です。
飛び込むなら今ですよ。

何が見えても、私は知りませんけどね。
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by Ks_trunk | 2006-05-15 17:07 | アレ

アスピリン・ハンティング

連想ゲームに参加しそこねてみる
アンダーワールド


たぷんたぷん。
模造紙が波打ってるせいで
うまく息ができないあたしは
虚しくアスピリンを探し求める。

もちろん半蔵門線は感じの悪いため息をつくだけ。
いつものごとく。
悔しくなったあたしは
あと一枚きりになった銀のエンゼルを
ポケットの中でぎゅっと握りしめたの。

もう。
なんだってこんなところに模造紙を敷き詰めたりするんだろう?
象の考えることはいつだってこんな感じ。

波打つ模造紙の上を軽やかに渡っていくトビウオたちに
軽い嫉妬を覚えながら、
バックパックからシュノーケルを取り出したの。

もう。
ほんとにしょうがないわね。
こんなところで潜るハメになるなんて、ね。
はんだゴテは?
うん、大丈夫。ちゃんと持ってるわ。


本当に象のヤツったら!
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by Ks_trunk | 2006-05-15 16:59 | アレ

封印

アレッポの石鹸は
ガムボールの替わりにはなりません。

上手に穴は掘れましたか?

今日も日がな一日じゅうタービンは快調でした。
よい一日でした。お疲れさま。

びいどろの底から聞こえてくるのは7時のニュースです。
耳を傾けている内に何もかもがあやふやと輪郭を失っていきました。
覗いてみるとカイガラウオがくるくると綺麗に輪を描いています。

ご褒美に靴下どめを一組さしあげましょう。
カイガラウオの小さい足にはぴったりでしょう?
水銀灯の光に切り取られて、ほらほら、
ますます上等な輪を描いているではありませんか。
うれしくなったので百葉箱の中に納めることに致しました。
立派なびいどろ図鑑ができあがったのはこういうわけなのです。

スチームに曇った窓ガラスが
となりの部屋に住むカピバラの歌う
タンゴ・ヨーロッパに共鳴していました。

そろそろボストークからは
秘密の通信が届く頃なのですがね。
おやおや。
カイガラウオがうずうずとうずくではありませんか。

雲とメイプルシロップとレモン汁を
お匙にきっかり一杯ずつ。
それにアスピリン。
ソースパンの底にルミノール反応が出ればできあがりです。

こんな時間におしりがこそばゆくなってくるとは
これは まったく愉快ではありませんか。

背後でニシンが跳躍を始めました。
ほら、ごらんなさい。
みなさまのうれしそうなお顔。

カイガラウオにもごあいさつを忘れてはなりません。

それではみなさま。ごきげんよう。



ごきげんよう。


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おやすみなさいませ、みなさま。
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by Ks_trunk | 2006-05-15 16:58 | アレ

アレにはたぶんアレ過ぎるアレ。

誰だって自分の彼女に上目遣いで「大事な話があるの、聞いてくれる?」なんて言われた日にゃあ、次に来る言葉は決して言ってほしくないような、でも何もじもじもったいぶってやがんだよ、早く言えよ、コイツ、もったいぶったってぶらなくったって言うこた変わんねえんだろー? なんだ、コイツこんな間近で顔見るとなんか鼻の頭の毛穴チョー目立ってんじゃね? 目立っちゃってるんじゃアーリマセンカ? って、なんで今まで気づかなかったんだろ、俺、潮時だよな、潮時かなって、ちぇっ、今思ったっておせーよ、俺、できたんだよ、できちまったんだってよ、できちまいましたってよ、どーすんだよ、俺、できてる? 俺って、覚悟できてんのかな? もしもぉし、俺様、決定的なお言葉を賜る覚悟はできていますかぁ? 俺様、俺様、東京都世田谷区からお越しの「俺」様、お連れ様がお呼びです、一階受付カウンターまで至急お越し下さい、繰り返します、俺様、ご覚悟はよろしゅうございましょうか、俺様、どうぞご覚悟遊ばしませ、ってこれで文法合ってんのかな? なんかヘンじゃね? あってなくね? つか思わず現実逃避のひとつもしたくなるよな、男なら誰だってそうだと思うわけだよ、「実はね、あたし・・・」とか言われちゃった日にゃあ、脳みそが腸捻転起こしてコサックダンスのひとつも踊っちゃうってワケだよ、お次に来る言葉を聞いた途端、つかもう聞く前から頭ん中のエロ本隠しといて忘れちまってる押入の天袋の中押し上げた埃積もった天井裏みたいなほんの片隅で、チラっとチラっとだよ、あくまでもチラっと、堕ろすにしてもいくらくらいかかんのかな? とかチラっと意識できないくらいチラっと横切ってなくはなくない、ないないないない言ってもごまかしきれないようなそれはなくはない、けどでもそして

「ひいちゃったみたいなの」

って、ええええええええええええええ〜〜〜っ???? ドン引き? ポン引き? じゃなくて、いや、そーゆーことじゃなくてだな、まさにいま、いままさにですよ、ハンドルを握っているそのアナタ様の口から出たお言葉だけに、いくら鈍いこの俺様にだってわかりますよ、わかるはずだよ、助手席座ってんだもん、俺、つか、それ猫だよな? 猫って言ってくれ、たのむからさ、猫じゃないの? ねえ、猫じゃないの? 止まれ、おい、止まれよ、ちょっとブ・レーェキ、ブレーキーイイイッ!!! 何アクセル踏んでんだよ、何思いっ切り踏み込んじゃってんのー? 逆でしょ? この局面ではブレーキ、コレ常識じゃないの? つかここ、一般道よ、サーキットじゃないのよ、メーター振り切れてんじゃねーの? もしかして? もうしゃべれない、もうしゃべれないよ、俺、しゃべったら舌噛んじゃうもんね、だから俺の声は彼女に届かないってワケよ、だってコレはなんつーか俺の孤独な脳内イマジネーション、言い換えれば一人言葉遊び? にしか過ぎないってワケで、つまり今、そう俺が何を今、彼女、いや、世間に訴えたいかと言うとだなー、

たーすーけーてー!!!!

ってまあ、散文って言うワリには長くなっちゃったけど、もうおしまい、あとはナシ、きれいさっぱり、ハイ、サヨナラよーって、サヨナラなんてしたくないよ、俺、これ、これが走馬燈って言うのかな? これがウワサに聞く音に聞こえた走馬燈ってヤツ? おやじが焼きとうもろこしを買ってくれたんだ、あのケチなおやじがよう、夏祭りだよね、焼きとうって言やあ、夏祭りだけどよお、俺っちこん時ゃ、歯が一本抜けたばかりでよう、正直焼きとうはごめんこうむりたかったわけだけどあのおやじがだよ、使用済みのつまようじ一本、一度使用しただけじゃ捨てられないっていう倹約家のおやじがだよ、浪費の極地、年に一度の夏祭りでわざわざ俺のためにサイフのヒモを緩めてくだすったってのに幼き少年であるところのこの俺がだよ、ご遠慮遊ばすワケがない、っていうか、断れるはずもなく、もちろんご想像通り、一口噛むごとに、一粒、うまい具合に一本抜けた歯のあとに入り込んで鎮座ましましてしまうワケで、とうもろこしさんが一粒、ってこれ文法合ってる? まあ、いいや、つかこの調子じゃ走馬燈終わんなくね、走馬燈の描写だけでも1MBを越えるような超大作になり兼ねなくね? いかんよ、それはいかんよ、もう誰もついて来れなくなっちゃうよ、つかすでについてきてないよーな気もするけどな、ここは巻いてちょーだい、巻いてちょっと巻いて、って巻くとどうなるかと言うとだなー、

(衝撃)

(暗転)

(ジ・エンド)

・・・ところで本物の走馬燈って見たことなくね?(文法合ってる?)

(溶暗)
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by Ks_trunk | 2006-05-15 16:57 | アレ

アンダーワールド

アレな散文コンテスト 一休杯開催!に参加。



うっかり恋をしてしまったので、あたしは急いでいた。
彼の人の手がかりは彼が屋台の一平ちゃんで食べ残したボルシチ・オンリーだった。
あたしはZiplockに入れたボルシチを胸の前でしっかりと抱えなおすと
意を決してその洞窟に足を踏み入れたのだった。

するとあたしをあざ笑うように逃げていくものがあった。
もちろんそれは半蔵門線だった。
まったく半蔵門線にはタチの悪いところがある。
それが魅力だという人もいるけれど、あたしはまったくそうは思わない。
「いいかげんにしなさいよ!」
あたしはあの人を乗せて走り去っていく半蔵門線を罵倒すると
すぐさまらくだに跨った。
らくだは砂漠を旅するのにはなかなか具合のよいのりものだ。
感電する恐れのあるレールをたどって洞窟を旅するのには
多少不便かもしれないが、砂漠での活躍ぶりはそれを補ってあまりある。
あたしは月を思い浮かべた。
それから月灯りに照らされた砂丘を思い浮かべ、
目だけ残して顔を隠しているお姫様のうすぎぬのヴェールに思いを馳せた。
さらに銀の匙にまで連想を働かせたところでらくだは感電死してしまった。
よかった、ゴム長をはいていて。
らくだには悪いことをした。
あたしは肘まであるピンクのゴム手袋をしっかりとはめ直して歩き始めた。
象でも落ちていないかな? と思いながら。

まもなく象が落ちているのを見つけた。
「拾ってもいいかしら?」とあたしが聞くと
「いいよ」と象が答えた。
象は4本の足にそれぞれ黒いゴム長をはいていた。

完璧。

あたしは脚立を使って象の背中によじ登った。
象の首のつけねのくぼみに居心地よく座れることを確かめると、
脚立もきちんと折り畳んで象の背中に乗せた。
「しゅっぱつシンコー」とあたしが言うと
象はゆっくりと歩き始めた。
「ねえ、きみ。」歩きながら象が言った。
「もしかして・・・もしかしてだよ。
 もしかしてだけど、きみはカレーを持っているんじゃない?」
「いいえ、残念だけど」
あたしは答えた。
「あたしが持っているのは、あの人のボルシチだけよ」
「いいんだ。もしかしたら、と思っただけだから」
それから象は押し黙り、ゆっくりと歩き続けた。

次に象が口を開いたのは、あたしたちがパンの木を見つけて
パンの実で遅い昼食を摂っているときだった。
「ちょっとした憧れなんだ」
「うん?」
「カレー」
「うん・・・わかると思う」
それから、あたしたちの間に流れる空気は少しばかり親密になり
二人で小さなクロワッサンをたくさんたくさんほおばった。

あたしはパンの木の幹のコインロッカーにボルシチをしまった。
「さあ、そろそろ行きましょう」
「もうすぐかい?」
「もうすぐよ」
象は少し悲しそうに笑うと右肩に脚立をかけさせてくれた。
そしてまた少し、あたしと象だけの旅が続いた。

とうとう半蔵門線を見つけた。
半蔵門線はまだあたしたちに気付いていない。
のんびりとホームに挟まれてくつろいでいた。
あたしは象の背中から飛び降りざまに、ライトサーベルを抜き放ち
SUIKAを自動改札機に滑り込ませた。
そしてすばやく半蔵門線に斬りつけた。
その瞬間運転席に座る運転士の姿が目に入った。

彼はあたしの愛用の枕だった。
まちがいない。
人間のフリをしているけれど、あたしにはわかった。
あたしが自分の枕のニオイをまちがえるはずがないじゃない?

ただひとつわからないのは、なんで彼が半蔵門線に荷担しているのか、ってことだった。
だって彼はあたしの枕なのに!
あたしは鼻腔いっぱいになつかしい枕のニオイを吸い込んだ。
もう二度と安らかな眠りが訪れないことを思うと涙が頬を伝った。
「だってあなたが悪いのよ」
あたしは今一度、半蔵門線を斬った。
そばがらとも綿とも羽毛とも判別のつかない何かが舞い上がり、
あたり一面にあたしの枕のニオイが広がった。
それからそれは静かに消え去った。
あたしに永遠の不眠症が訪れた。

「コーカサスでの約束を忘れたわけじゃないんだ」
半蔵門線のドアが開いてホームに降り立った男がすれ違いざまに言った。
でもあたしは忘れてしまってるし、そもそもコーカサスでは十分な収穫はなかったのだ。
きっと人違いなのだろう。
その男は足早に自動改札を通り過ぎていく。

いやな予感がした。
あたしは急いで半蔵門線に乗り込んだ。
やっぱり遅かった。あの人はもういなかった。
「きっと神保町だよ」象が言った。
「そうね」あたしは力なく答えた。
そしてあの人が落としていったに違いない
森永ミルクキャラメルの黄色い箱を拾い上げた。

箱を開くとキャラメルが二つ。
内箱の内側の白い部分にはボールペンで「ボーキサイト・ホテル」と綴られてた。
あたしはキャラメルをひとつほおばると
もうひとつを象にやった。
それから内箱を抜き取り、平たくのばすとジーンズのポケットにねじ込んだ。

「行くのかい?」
象が聞いた。
「うん」

「また会える?」
「たぶん」
「じゃあ、そのときは神保町で」
「神保町で」

あたしにはもはや枕もないし、象とはお別れしなくてはならない。
それでも舌の上でキャラメルは甘くとろけて
鼻の奥がツンとするのを押しとどめてくれた。

それに、パンの木のコインロッカーにはボルシチだってしまってあるしね。
「今度、神保町で会ったら必ずカレーを奢らせてね」
あたしが言うと、象は本当に嬉しそうに笑った。

それからあたしはひとり、銀座線に乗り換えたのだった。
「ボーキサイト・ホテルか・・・」


漆黒の闇の窓ガラスに自分の顔を映してみる。
右の眉が半分消えかかっている。
あたしはポケットの中でむなしく
ライトサーベルを握りしめる。

ああまったく。
迂闊にするもんじゃないわ、恋なんて。


(つづかない)


★★★★★★【アレな散文コンテスト 一休杯】★★★★★★
- 企画内容 -
この中でアレな人は手を挙げて?はい、挙げなかったアナタ。
アナタは間違いなくアレ。
ってわけで、アレな散文を書いてTBして下さい。
アレな感じなら何でもアリ。
エントリー期限は7/2 23:59まで。
アレって何?と聞くのは禁句です。

- 参加資格 -
アレな人、もしくはドン引きされる覚悟のある人

- 審査方法 -
一休杯なので、エントリー締め切り後にエキブロ代表のアレ、
審査委員長のikkyuu_as_cousakuさんが作品の審査講評をしてくれます。

※アレでも参加出来るようにテンプレを文末にコピペお願いします。

開催地 毎日が送りバント (http://earll73.exblog.jp/)
審査員 Roller skates Park (http://cousaku.exblog.jp/)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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by Ks_trunk | 2005-07-02 21:56 | アレ